モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つほめ方叱り方 について考察を書き綴ります。
コンテンツ
私の過去紹介してきた本や教育哲学と相通じる本
我が家が参考にしている子育て関連の本については以前ご紹介したこちらの記事を参照ください。相乗効果はあると思います。
大きくは3つの学びあり
この本を読んで、すぐに実践しようと思ったこと、また実戦に差し当たって心掛けるポイントは大きく3つです。

1.「ダメ!!」を言わず、言い換える
非常にシンプルです。
走っちゃダメ!!!
を
歩いてっ!
に切り替えるだけでネガティブ感が軽減されるという。
これは「走っちゃダメ!!」って言われても「じゃあ一体どうすれば良いの?」と戸惑う子どもに対して、具体的な「歩いてね」というソリューションを伝えています。
「禁止」から「具体的なアクションの推奨」へ。
これだけでも親が今日からできることではないでしょうか。
親も禁止したいのは、他に変えて欲しいアクションがあるからこそ。
そのアクションを具体で伝えること、それだけで「ダメ」と頭ごなしに言われた…と子どもが感じる機会を減らすことができます。まさに自己肯定感への積み重ねとなり得ると感じました。

2.全体を雑に褒めず、個別プロセスを褒める
「すごいじゃーん」から「◯◯ができたの、すごいじゃん」に切り替えることにより、子どもも雑に褒められたという感覚から、
「あ、自分の親はこんなところまで見てくれているんだ」
という”ちゃんと見てくれてる感”を伝えることができます。
親にしっかり注目してもらえている安心感があるからこそ、子どもは次のチャレンジや新しいことに挑むわけで、日々の生活の中で、どれだけ細かいプロセスまで見届けてあげられるか。
もちろん全ては見てあげられなくても、呼びかけられた時に雑に全体を褒めるのではなく、「これはどうやったの?」「すごいねー」とプロセスに興味関心を持つことで、質問やコミュニケーションと掛け合わせながら「認知」していることを伝えることができます。
要するに「すごいじゃーん」は子どもからしてもリップサービスだったり社交辞令感があるとバレるということですね。
リアルタイムで見れていなくても質問による興味関心をセットにして、子どものプロセスに注目していきたいものです。

3.「わたしメッセージ」最強
子どもがして欲しくないことをしたときに「わたしメッセージ」を使います。
この「わたしメッセージ」読んだその日から使ってますが、今のところ最強です。
何かしてはいけないことが起きた時に、
「ダメ!!!」
と怒りつけるのではなく、
「◯◯をして、お父さんとても悲しくなったなぁ」
と親の感情を伝えます。
そうすることによって、子どもも自分がしたことがもたらす人の感情への影響について考えるきっかけを与えることができます。
私もこの方法を娘に使うととても効果を発揮しています。
娘もわざわざ親に嫌がらせをしたいとまでは毛頭思っていませんから、
「そっか、これをするとお父さん悲しくなってしまうんだな」
ということで人の気持ちを思い、行動を改めることができており、
「ダメ!!!」
と叱る機会が、子どもに「人の気持ちを考えさせる」機会に変換されていてとても建設的に感じています。

最後に
いかがでしたでしょうか。私なりに本を読んで感じたこと、学んだことをざっくり3点にフォーカスして記事に致しました。
ご参考になれば幸いです。
またこの本は日々の子育ての中に溢れる色んなシチュエーションを想定して、こういう場面はどう言い換えられるか、どう接すれば良いか具体的に記載されています。
ご興味を持った方は是非読んでみてください。