金融教育、我が家の流儀を考え中

この記事は我が家の子どもへの金融教育をどうしようか思案している過程とその材料を過去の自分と未来の自分に向けて(あわよくば大人になった娘が読んでくれたら嬉しい)言語化しているものです。他のご家庭にも参考になるかは全く分かりませんが、ご笑覧くだされば幸いです。

きっかけ

タイトルそのままですが、きっかけはTwitterで仲良くさせて頂いているタートルさんのブログ。お子さんへの金融教育についての記事です。目標を設定し契約(=コミットメント)に落とし込み、フォローしていく、真似したい色んな示唆があります。

そして、私なりに普段から色々考えているものの、具体案まで思いついていなかったので、ブログを通して言語化することで輪郭を浮かび上がらせたいなと思いました。

私が思いつくままに返したリプはこちら

これは子どもが生まれる前から考えていて、どうしたらこの資本主義のルール、r > g (←後述します)を子どもに伝えられるか、ここが常に私の力点になっています。

実は私のTwitterのヘッダーはアカウント開設当初から、「r > g」で私が描いた手書きのサメが『 r 』に噛み付いているイラストにしています。当ブログのヘッダーも同じ「 r 」 に噛み付くサメですね!

ここで「 r > g」について少し触れたいと思います。

資本主義のゲームルール、r > g をハックしたい

トマ・ピケティ氏が唱えた「r > g」とは

『21世紀の資本』の主張は「資本主義の富の不均衡は放置しておいても解決できずに格差は広がる。格差の解消のために、なんらかの干渉を必要とする」というものだ。その根拠となったのが、「r>g」という不等式だ。「r」は資本収益率を示し、「g」は経済成長率を示す。

同書では、18世紀まで遡ってデータを分析した結果、「r」の資本収益率が年に5%程度であるにもかかわらず、「g」は1~2%程度しかなかったと指摘する。そのため、「r>g」という不等式が成り立つ。

この不等式が意味することは、資産 (資本) によって得られる富、つまり資産運用により得られる富は、労働によって得られる富よりも成長が早いということだ。言い換えれば裕福な人 (資産を持っている人) はより裕福になり、労働でしか富を得られない人は相対的にいつまでも裕福になれない」というわけだ。
富裕層の資産は子どもに相続され、その子がさらに資産運用で富を得続けることができる。もちろん各国で所得再分配政策は行われているものの、ピケティ氏は、多くの富が世襲されていると示唆する

大和ネクスト銀行HPより https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2018/2018_115.html

これはトマ・ピケティが18世紀まで遡って分析したデータの結果です。雑に言えば 資本 > 労働 ということになります。簡単に詳しく知りたい方は是非、この映画でピケティさんご本人が出演され説明して下さっていますので是非。

ある種、お金持ちがよりお金持ちになっていく姿は体感的には分かりきっていたことでしたが、それを18世紀まで遡ってデータで証明したということで、当時こちらの原書が発売された頃は私もMBAを取得した直後で、読んでまさに衝撃を受けた記憶が鮮明に残っています。

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この資本主義のゲームルールをハックするにはどうすれば良いか、それは不等号式が表す通り、「 r 」側になるほかにありません。

一方で資本というのはある程度大きくなって初めて指数関数的に福利の力が効いてきますので、いわゆる雪だるまが小さいうちはなかなか転がしても膨らまないのも事実。ここを労働でうまくレバレッジしていくセンスが必要です。

従って労働を軽視するのではなく、効率良く労働で得られた対価を資本に回すことで、それが膨らんでいく感覚をどう伝えるか、これが私の伝えたい考えの源流とも言えるでしょう。

”100万円のお小遣い”で脳内に強烈に残る本

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村上世彰さんの「生涯投資家」という本。

私はこの本が大好きでして、実はこの本の中に当時小学3年生の村上さんが父親にお小遣いをせびったところ、父親から

世彰は、いつも小遣いちょうだいと言うが、今100万円あげてもいい、ただしこれは、大学卒業するまでのお小遣いだ。どうする?

と言われたというエピソードがあります。

瞬時に村上さんは大学”卒業”ではなく、”入学”までにすればおよそ年間10万円が確保できると皮算用して交渉し、そのお金で父親が飲んでいたサッポロビールの株を50万円分購入するという話。そして脈々と投資を続けその後に至ります。

この話はお金の現在価値についての示唆さえも含んだ教育だったと思っています。

勿論インサイダー取引容疑で逮捕された点などは参考には出来ませんが、村上さんの父親は、子どもに単にお小遣いを得るのではなく、ピケティの言う資本収益率を体感させたんじゃないかと思っています。

バフェットは6歳で自分でコカ・コーラを売っていた

一方、投資の神様ウォーレン・バフェットは6歳の頃にコカ・コーラの6本入りのパックを25セントで購入、1本5セントでバラ売りし儲けていた話は有名です(全部儲ければ営業利益率20%、1本分の利益!)。

他にも落ちているゴルフボールを拾ってはパッケージにして儲けていた、など今で言う「せどり」っぽいことをやっています。

高校の時に壊れたピンボールマシン(元値300ドル)を25ドルで仕入れて、修理した上で理髪店にレンタル、1プレイ毎に5セントのゲーム料を徴収するというのは、もはやせどりを超えたビジネスですよね。笑

2人に通じるもの

この二人のように成功や波瀾万丈の人生を歩める、そして歩むべきとも思っていませんが、エッセンスとして通じるものは、子どもの頃から自分で稼ぐ術を知っていたことです。特にバフェットは顕著です。

また村上さんも労働の対価をもらい、消費するのではなく、100万円もらって半分を即投資に回しています。そして村上さんの父親はお金の現在価値についても示唆を与えています。

今、考える我が家の金融教育の流儀(案)

我が家はまだ娘が3歳ですが、実は春にこんな経験をさせました。

娘に壊れたPCをあげて、中古ショップに売る→対価を受け取る体験をさせてみた

この時の初めて物を渡して代わりに対価が貰えた時の娘の表情が忘れられないので、今思いつく教育として体験させてみたい案としては

  1. 好きな分野でフリマ出品〜販売の経験(リアル、メルカリ、ヤフオクOK)
  2. 使い切れないレベルのお金を証券口座で渡す。得た利益はお小遣いにしてOK ※但し何歳でやるか考え中
  3. 妻、私の大切にしているモノを受け継がせる

こんな感じでしょうか。

1.はまさにせどり体験というか、バフェットがかつてコーラを売ったように物を売る体験をさせたいなと思っています。得た利益はお小遣いに。

コミュニケーションがリアルなフリーマーケットの方が、販売も即時に発生しそうで楽しいと思います。ネットの場合はロングテールでニッチなものも売れるという経験にもなりそう。

 

2.は意図を伝えた上で、証券口座経由であれば親も様子を追うことができ、かつ用途も証券に限定できます。

運用益を自由に使って良いというルールにすることで、「貰ったお金を消費」、ではなく「運用益を得て回していく」経験を積ませたいと思います。

未成年総合口座は開設済み。ただし、早くても10歳くらいでしょうか。10歳なら10万円も使い切れないと思う一方、高校生なら一瞬で溶かしてしまいそう。

いずれにせよ今はまだ早いですが、使い切れない額だからこそ、消費に回らず「考える」機会になるのは、リスクはありますがそれを含めて本質だと思うんですよね。

この年齢!と言う正解はないと思いますが、村上さんのケースもお小遣いをせびってせびって、その後のタイミングというお話でした。

 

3.は、妻のカバンや私の持っている物など、良いもので10年以上活躍しているものが我が家にはたくさんあります。

特に鞄や靴、服、アクセサリーはそのまま娘にもお直しやリメイクして好きに使って良いように渡そうと思っています。

これは、新しいものを買うのではなく、価値が長続きする物を手にし、それを修理しながら長く使うということを伝えるためです。これをやっていれば消費に踊らされず物の価値を長期の視点で見れるようになるのでは、と期待しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。まだまだ考えの途中ですし、年齢にあった教育を思案していく必要はありますが、今、思いつく骨格となる戦略は言語化したつもりです。

このブログを妻にも読んでもらい、先日の我が家の習い事流儀にも沿いつつまた夫婦で会話していきたいと思います。

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